CPAPをこれから使用される方の懸念として、飛行機を利用する際に機内への持ち込みができるのか。もしくは預け荷物をすることができるのかということがあると思います。
また機内でCPAPを使用したいという方や、海外の税関で問題なく通過できるのか心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コロナによる行動制限も緩和されつつあり、出張や旅行などで飛行機に乗る機会も増えてきてますよね。CPAPをもって飛行機に乗るという事も今後さらに増えてくると思います。
この記事ではCPAP歴7年の薬剤師であり、CPAPを持参しての国内外の飛行機搭乗回数が100回以上の私が、CPAPを飛行機や海外に持っていく前に知っておいた方がよいことを実体験を交えてご紹介します。
この記事で分かること
- CPAPによる治療を開始されるあなた対して
- 飛行機への持ち込みや預け荷物ができるか、機内でのCPAP使用について
- 海外での税関通過時のため、事前にしておいた方がよい準備について
- 私の実体験を交えつつ詳しくご紹介いたします
飛行機には問題なくCPAPを持っていけます
結論から申し上げますと、飛行機への手荷物としての持ち込みも預け荷物としての持参、機内での使用も問題なく可能です。
国内はもちろんですが、海外でも問題なく持参できました。
ただいくつか注意する点もありますので、その点についてご紹介します。
手荷物について
まず手荷物ですが、イメージとしては機内に一緒にもっていく荷物のことですね。
過去何回もCPAPを手荷物として空港の保安検査場を通してますが、一度も止められたり、中身の確認をされたりしたことはありません。
検査している空港職員の方もCPAPの機械が何かを理解されており慣れているのでしょう。
機内持ち込み可能な荷物のサイズと重さもありますので、事前に各航空会社のHPを確認いただくことをおススメします。
とくにLCCですと荷物の重さにかなり厳格ですので、注意が必要です。
私は国内旅行の場合、このようなリュックサック型のカメラバッグにCPAPを入れて持ち運んでます。かなり安心感もあり、CPAPのマスクやホース、ACアダプターなども綺麗に収納できるのでおススメですよ!
撮影用に見やすく収納してますが、いつもは隙間に着替えなどを入れてギュウギュウに詰め込んでおり、荷物量にもよりますが二泊三日くらいまでは、このリュックサックで大丈夫です。
預け荷物について
手荷物と同様に国内外ともに問題やトラブルになったことはありません。預け荷物にライター1本でも入っていると呼び出しがかかる日本の空港でも大丈夫でしたので、問題はないと言えます。
しかし少し注意点がありまして、とくに海外の空港では預け荷物を係員にスーツケースを放り投げられるケースも良くあると聞きます。
CPAPは精密な医療機器ですので、クッションポーチに入れて中でガタガタ動かないようにしたり、液体類と一緒に入れたりしないなどの壊れないようにする注意が必要です。
機内でのCPAPの使用について
私自身は機内で使用したことはありませんが、どうしても機内で使用したいという方は安心してください。睡眠タイムを伴う長距離線では大体各座席にコンセントが付いており、各航空会社はCPAPに限り使用可能としております。
コンセントの使用可能時間は、離陸、着陸時および地上滞在中以外の時間です。座席のコンセントの使用可能範囲は機体によりますが、概ね110V/60Hz、60W~75Wまでの電気製品となっております。
こちらの記事(内部リンク)でも紹介してますが、私が所有するPhilips製DreamStationではACアダプターは80Wの消費電力です。こちらはあくまでも最大消費電力でして、通常利用時は10W以下と確認しております。
CPAPの消費電力は座席コンセントの使用範囲にも収まってますので、問題なく使用できます。
どの機種でも同じくらいの消費電力かと思いますが、不安な方は各航空会社やCPAP製造メーカーに確認して機内で使用できるかを確認してください。
ちなみにバッテリーの機内持ち込みは制限されてますので、どうしてもポータブル電源などのバッテリー使用したい方も、航空会社に事前確認してください。
飛行機に搭乗前に各航空会社のHPで確認しよう
下記に皆さんがよく利用しているであろう航空会社のCPAPに関する記載があるサイトページを共有させていただきます。外部リンクになりますが、もしよかったら一度ご覧になってください。
海外での税関通過時のため、事前にしておいた方がよい準備について
飛行機にCPAPを持っていくのと同じタイミングで気になることの1つに、海外の税関を問題なく通過できるかという不安もあると思います。
こちらも私自身の経験では一度も止められたり、没収されたりしたことは一度もありませんでしたのでご安心ください。
ただ何かあった時のために、担当医師に治療の証明書の英文を日本で書いてもらっておくと万が一の時も安心です。英文であなたが何の疾患で、何のために、なぜこの機械が必要なのかを英語で証明してくれる文書です。
私も過去に担当医師に書いてもらったことがありますが、治療証明書のひな形のリンクを貼っておきますので、もし良かったら見てみてください。
https://nemurinoki.net/wp-content/uploads/2020/07/travel_pdf02.pdf
(出典:ねむりの樹HPより)
海外でCPAPを使用する際にはコンセントの変換コネクタも必要となってきます。
ACアダプター自体がは100-240Vに対応しているケースがほとんどですので、変換コネクタだけ持っていけば使用は可能です。電源ケーブルの長さに不安な方は、延長ケーブルも持参することをおススメします。
まとめ
今回はCPAPを飛行機に持っていく際に知っておきたい4選として、以下の4点をご紹介させていただきました。
- CPAPを手荷物として持っていけるのか
- CPAPを預け荷物にすることはできるのか
- CPAPを機内で使用することができるのか
- 海外の税関でCPAPを持ったまま無事通過できるのか
結論としては特に問題なく、CPAPを飛行機に持っていったり、使用したりできるという結果でした。
ただ事前確認や事前準備をしていただくとより安心ですので、こちらも忘れないようにしてください。
他にもCPAP使用歴7年の薬剤師として、CPAPの使用感やキャンプでの使い方などをご紹介する記事も書いてますので、もし良かったらご覧ください。
本日の内容は以上になります。それでは!
つまずき君